光を当ててがん細胞を壊す「光免疫療法」で、がん細胞を可視化する臨床研究を始めると、関西医科大学(大阪府枚方市)が15日、発表した。がん細胞の位置や、がん細胞がなくなったことを画像で確認し、治療の精度向上をめざす。
光免疫療法は、特定のがん細胞にくっつくたんぱく質と、近赤外光を当てると反応する「IR700」という化学物質を結合させたものを薬として使う。光に反応した薬ががん細胞を壊す仕組みだ。がん細胞だけをねらえるため、正常な細胞を傷つけず、副作用が少ない利点がある。従来の治療が効かない頭頸部(けいぶ)がんを対象として、2020年に世界で初めて承認された。
今回の臨床研究は、島津製作…