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光免疫療法でがん細胞を可視化する臨床研究について説明する関西医科大学付属光免疫医学研究所の小林久隆所長=2025年4月15日、大阪府枚方市、藤谷和広撮影
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 光を当ててがん細胞を壊す「光免疫療法」で、がん細胞を可視化する臨床研究を始めると、関西医科大学(大阪府枚方市)が15日、発表した。がん細胞の位置や、がん細胞がなくなったことを画像で確認し、治療の精度向上をめざす。

 光免疫療法は、特定のがん細胞にくっつくたんぱく質と、近赤外光を当てると反応する「IR700」という化学物質を結合させたものを薬として使う。光に反応した薬ががん細胞を壊す仕組みだ。がん細胞だけをねらえるため、正常な細胞を傷つけず、副作用が少ない利点がある。従来の治療が効かない頭頸部(けいぶ)がんを対象として、2020年に世界で初めて承認された。

 今回の臨床研究は、島津製作…

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